NISAの税金メリット徹底解説!具体例で分かる驚きの節税効果 | LYS-JP

NISAの税金メリットを徹底解説!どれくらいお得になるか具体例で検証

LYS-JP編集部
6月21日
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NISAの税金メリットを徹底解説!どれくらいお得になるか具体例で検証

NISA(少額投資非課税制度)の最大の魅力は税制優遇ですが、「実際どれくらいお得になるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、NISAの税金メリットを具体的な計算例で詳しく解説し、通常の投資とどれだけ差が出るかを検証します。

投資にかかる税金の基本

通常の投資にかかる税金

投資で得られる利益には、以下の税金がかかります:

譲渡益(売却益)

  • 税率:20.315%(所得税15%・住民税5%・復興特別所得税0.315%)
  • 計算:売却価格 - 購入価格 = 譲渡益

配当金・分配金

  • 税率:20.315%(同上)
  • 源泉徴収で自動的に税金が差し引かれる

NISAでは税金がゼロ

NISA口座で投資した場合:

  • 譲渡益:非課税
  • 配当金・分配金:非課税
  • 確定申告不要

具体的な節税効果を計算してみよう

ケース1:つみたてNISAで20年間積立投資

前提条件

  • 月々3万円の積立投資
  • 年間36万円 × 20年 = 720万円投資
  • 年平均利回り5%
  • 最終評価額:約1,230万円
  • 利益:約510万円

税金比較

項目通常の課税口座つみたてNISA
投資元本720万円720万円
最終評価額1,230万円1,230万円
利益510万円510万円
税金約104万円0円
手取り約1,126万円1,230万円
節税効果約104万円

ケース2:一般NISAで5年間投資

前提条件

  • 年間120万円 × 5年 = 600万円投資
  • 年平均利回り6%
  • 5年後評価額:約803万円
  • 利益:約203万円

税金比較

項目通常の課税口座一般NISA
投資元本600万円600万円
5年後評価額803万円803万円
利益203万円203万円
税金約41万円0円
手取り約762万円803万円
節税効果約41万円

ケース3:配当金投資の場合

前提条件

  • 投資元本:500万円
  • 年間配当利回り:3%
  • 年間配当金:15万円
  • 10年間保有

税金比較(10年間)

項目通常の課税口座NISA
年間配当金15万円15万円
年間税金約3万円0円
10年間の節税額約30万円

利益水準別の節税効果

年間利益10万円の場合

  • 通常:税金約2万円
  • NISA:税金0円
  • 節税効果:約2万円

年間利益50万円の場合

  • 通常:税金約10万円
  • NISA:税金0円
  • 節税効果:約10万円

年間利益100万円の場合

  • 通常:税金約20万円
  • NISA:税金0円
  • 節税効果:約20万円

長期投資での複利効果

税金の複利への影響

通常の課税口座では、利益確定のたびに税金が引かれ、再投資に回せる金額が減少します。

例:毎年10%の利益、税金約2%徴収の場合

年数課税口座(実質8%成長)NISA口座(10%成長)差額
5年後147万円161万円14万円
10年後216万円259万円43万円
20年後466万円673万円207万円

※100万円投資の場合

分配金再投資の効果

NISAなら分配金に税金がかからないため、全額再投資可能:

分配金年間3%の投資信託の場合

  • 通常:分配金の約20%が税金で減少
  • NISA:分配金100%を再投資
  • 複利効果の差が年々拡大

NISAの税制優遇を最大化する方法

1. 投資枠を満額使い切る

つみたてNISA

  • 年間40万円の枠を満額活用
  • 月約3.3万円の積立設定
  • 余裕があればボーナス設定も活用

一般NISA

  • 年間120万円の枠を計画的に使用
  • 年初の一括投資or毎月10万円積立

2. 配当利回りの高い商品を優先

税金の影響が大きい高配当株や高分配投資信託をNISA口座で保有することで、節税効果を最大化できます。

3. 売却タイミングを調整

課税口座

  • 含み損の銘柄で損益通算
  • 年末の税金対策売却

NISA口座

  • 売却タイミングを税金で考える必要なし
  • 純粋に投資戦略で判断

税制改正によるメリット拡大

2024年新NISA制度

拡充ポイント

  • 年間投資枠:360万円(つみたて120万円+成長240万円)
  • 非課税期間:無期限
  • 生涯投資限度額:1,800万円

節税効果の試算

  • 生涯投資限度額を満額活用
  • 平均利回り5%で20年運用
  • 元本1,800万円 → 評価額約4,800万円
  • 節税効果:約600万円

よくある税金に関する質問

Q1:NISAで損失が出た場合は?

A:損失は税務上ないものとして扱われ、他の利益との損益通算はできません。

Q2:NISA口座から課税口座へ移管する場合は?

A:移管時の時価が新しい取得価格となり、NISA期間中の利益は非課税のまま確定します。

Q3:外国税額控除は使える?

A:外国株の配当金等に課される外国税は、NISA口座でも控除できません。

まとめ:NISAの節税効果は想像以上に大きい

NISAの税制メリットをまとめると:

短期的効果

  • 年間数万円〜数十万円の節税
  • 配当金・分配金の税金ゼロ
  • 確定申告不要の便利さ

長期的効果

  • 複利効果による節税額の拡大
  • 20年で100万円超の節税も可能
  • 新NISAなら600万円超の節税効果

活用のポイント

  • 投資枠を満額活用
  • 長期投資で複利効果を最大化
  • 高配当商品を優先的にNISA口座で保有

NISAの税制優遇は、投資リターンを大幅に向上させる強力なツールです。この制度を最大限活用して、効率的な資産形成を目指しましょう。

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