税務ソフト・アプリおすすめ比較2024!確定申告を効率化するツール
確定申告の効率化には、適切な税務ソフト・アプリの選択が不可欠です。2024年現在、クラウド型税務ソフトが主流となり、AIによる自動仕訳やスマホアプリとの連携など、機能が大幅に向上しています。個人事業主やフリーランスの事業規模や業種に応じて最適なツールを選択することで、記帳時間を大幅短縮し、正確な申告を実現できます。本記事では、主要税務ソフト・アプリの機能・料金を詳しく比較し、最適な選択をサポートします。
税務ソフト選択の基準
選択時の重要ポイント
機能面
- 自動仕訳・取込機能の精度
- 確定申告書の作成機能
- 青色申告・白色申告への対応
- e-Tax連携機能
- スマホアプリの使いやすさ
コスト面
- 月額・年額料金
- 初期費用・セットアップ費用
- 追加機能の料金
- サポート費用
サポート面
- 電話・メール・チャットサポート
- 操作マニュアル・動画の充実度
- 税務相談サービス
- ユーザーコミュニティ
事業規模による選択基準
- 年商500万円未満:シンプル操作重視
- 年商500-2,000万円:機能性とコストのバランス
- 年商2,000万円以上:高機能・拡張性重視
主要クラウド 税務ソフト比較
freee(フリー)
基本情報
- 運営会社:freee株式会社
- サービス開始:2013年
- ユーザー数:約40万事業所
- 特徴:初心者向け・質問形式の操作
料金プラン(個人事業主向け)
プラン | 月額料金 | 年額料金 | 主な機能 |
---|
スターター | 1,298円 | 12,936円 | 基本機能・確定申告書作成 |
スタンダード | 2,618円 | 26,136円 | レシート撮影・消込機能 |
プレミアム | 43,780円/年 | - | 電話サポート・税務調査補償 |
主な機能
- 銀行・クレジットカード連携(3,600以上)
- AIによる自動仕訳
- レシート撮影・自動読取
- e-Tax連携
- 確定申告書の自動作成
- 質問に答えるだけの簡単設定
メリット
- 簿記知識不要の直感的操作
- 充実した自動化機能
- 豊富な連携サービス
- スマホアプリの使いやすさ
デメリット
- 従来の簿記に慣れた人には違和感
- 高機能プランは料金が高い
- カスタマイズ性に限界
マネーフォワード クラウド確定申告
基本情報
- 運営会社:株式会社マネーフォワード
- サービス開始:2014年
- ユーザー数:約12万事業所
- 特徴:経理知識がある人向け・詳細分析
料金プラン
プラン | 月額料金 | 年額料金 | 主な機能 |
---|
パーソナルミニ | 1,078円 | 10,560円 | 基本機能・年50仕訳まで |
パーソナル | 1,408円 | 13,728円 | 無制限仕訳・確定申告 |
パーソナルプラス | 39,336円/年 | - | 電話サポート・税務調査補償 |
主な機能
- 2,400以上の金融機関連携
- AI学習による自動仕訳
- 豊富なレポート機能
- 他のMFクラウドサービスとの連携
- e-Tax・eLTAX対応
メリット
- 豊富な分析レポート
- 経理業務の拡張性
- 法人化時の移行スムーズ
- 外部連携サービスが豊富
デメリット
- 初心者には操作が複雑
- サポート体制がfreeeより劣る
- 一部機能は別料金
やよいの青色申告オンライン
基本情報
- 運営会社:弥生株式会社
- サービス開始:2014年
- ユーザー数:約90万事業所(弥生シリーズ全体)
- 特徴:老舗メーカーの安定性・充実サポート
料金プラン
プラン | 1年目 | 2年目以降 | 主な機能 |
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セルフプラン | 無料 | 9,680円/年 | 基本機能・確定申告書作成 |
ベーシックプラン | 6,900円/年 | 15,180円/年 | 操作サポート付き |
トータルプラン | 12,100円/年 | 26,400円/年 | 業務相談・税務相談 |
主な機能
- 従来の弥生会計に近い操作性
- 銀行・クレジットカード連携
- スマート取引取込機能
- e-Tax連携
- 充実した業種別テンプレート
メリット
- 初年度無料(セルフプラン)
- 充実した電話・メールサポート
- 簿記の基本に忠実な設計
- 豊富な業種別設定
デメリット
- 自動化機能がやや劣る
- スマホアプリの機能制限
- モダンなUIに劣る
業種・規模別おすすめソフト
フリーランス・小規模事業者
年商300万円未満
おすすめ1位:やよいの青色申告オンライン
- 理由:初年度無料・コストパフォーマンス
- 適用:取引件数が少ない・シンプル操作希望
おすすめ2位:freee スターター
- 理由:自動化重視・スマホメイン利用
- 適用:簿記知識なし・効率化重視
年商300-1,000万円
おすすめ1位:freee スタンダード
- 理由:レシート撮影・高い自動化
- 適用:外出多い・領収書処理が多い
おすすめ2位:マネーフォワード パーソナル
- 理由:詳細分析・拡張性
- 適用:数字の分析重視・将来の法人化視野
店舗・EC事業者
小売・飲食店
おすすめ:freee スタンダード
- POSレジとの連携
- 在庫管理機能
- レシート撮影での経費処理
EC・通販事業
おすすめ:マネーフォワード パーソナル
- 決済サービス連携
- 売上分析レポート
- 在庫・売上管理
専門職・コンサルタント
士業・コンサルタント
おすすめ:freee スタンダード
- 請求書作成機能
- 時間管理・プロジェクト管理
- 移動・交通費の効率入力
クリエイター・デザイナー
おすすめ:マネーフォワード パーソナル
- 著作権収入の管理
- 制作費・外注費の管理
- 詳細な損益分析
スマホアプリ機能比較
freee アプリ
主な機能
- レシート撮影・自動読取
- 銀行取引の確認・仕訳
- 移動・交通費の入力
- 売上・経費の簡単入力
- 確定申告書の作成・提出
使いやすさ
- 評価:★★★★★
- 特徴:直感的な操作・写真から自動仕訳
- 強み:外出先での即座な記帳
マネーフォワード アプリ
主な機能
- 取引の承認・仕訳修正
- レシート撮影・読取
- 売上・経費の入力
- レポート確認
- 確定申告機能
使いやすさ
- 評価:★★★★☆
- 特徴:Web版に近い機能性
- 強み:詳細設定・分析機能
やよい アプリ
主な機能
- レシート撮影・取込
- 簡単入力・仕訳登録
- 残高確認
- 基本的な集計確認
使いやすさ
- 評価:★★★☆☆
- 特徴:シンプルな補助機能
- 強み:安定性・エラーの少なさ
AI・自動化機能の比較
自動仕訳精度
freee
- AI学習:利用者の仕訳パターンを学習
- 精度:約85-90%
- 特徴:質問形式で初期設定を最適化
マネーフォワード
- AI学習:膨大なデータから仕訳提案
- 精度:約80-85%
- 特徴:複雑な取引にも対応
やよい
- AI学習:基本的な自動仕訳
- 精度:約75-80%
- 特徴:安定した基本機能
レシート読み取り精度
比較結果
- freee:★★★★★(OCR技術が最も進歩)
- マネーフォワード:★★★★☆(安定した読み取り)
- やよい:★★★☆☆(基本的な読み取り)
銀行連携機能
連携可能金融機関数
- freee:3,600以上
- マネーフォワード:2,400以上
- やよい:約1,000
取込スピード
- freee:即時〜数時間
- マネーフォワード:1-2時間
- やよい:半日〜1日